海老名ラグビースクール ― ラグビーは人生の友 ―
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小3・4年生担当コーチ 縣  績
 昨年の十二月、忘年会に於いてスクールを母体とするクラブより黄パンを、さらに県協会より重みのある十年功労賞を受賞した事は当スクールを始め県下各スクール関係者、ご父母の皆さんのご支援の賜と感謝しております。

 小生が仮に少年野球、サッカースクール、バスケスクール等に所属していた場合は此の様にプレゼントや表彰を頂いたであろうか。
 「トライゲッターよりチャンスメーカーたれ」のラグビー精神による「縁の下の力持ち」を皆さんに評価して頂いた結果に他ならない。
 多くのラグビー愛好者との出会いが、老骨を一層に奮い立たせて人生のラストコーナーを力走する後押しを頂いている果報者である。

 海老名スクールも歴代の先輩諸氏が築いた礎に立脚して、漸く成人式を数年後に迎えようとする青年期に達し、従来の様な近郊へのリクレーションやキックベース、Sケン等の遊びを廃止し、更に紅白試合における特定の身体能力のある子供だけがトライを挙げて楽しむトライゲームから全員がボールに触り、「勇気・協調・助け合い・思いやり」を基本とした情操教育的な面を子供たちに理解できる様に接する事を心がけ、また、従来の勝敗に拘らない「楽しい遊びのラグビー」から一皮脱皮して子供達に組織による「勝つ楽しさ」を味わせる方向に転換しています。
 2月に入り、脳震盪や頸椎損傷防止を目的に朝のストレッチの最後に柔道の「受け身」を取り入れて、「後ろ受け身」の指導を開始し、今後は徐々に「横受け身」「前受け身・前回り受け身」を予定しています。
 これは小生の私事ながら長男(現在スクールで中学生担当コーチ)が小学校3年生の運動会の折に徒競走でトップを走っていた時に、転倒した瞬間に即、起き上がり3等に入賞したのです。
 この時に観客から「ウォー」と言う歓声が起こりました。これは当時、長男が柔道を行っており「受け身」を身につけていた結果だったのです。
 ラグビーに於いても試合中に此の様な事は起こり得るし、前述の通り脳震盪や頸椎損傷防止にも役立つと思っています。
 平成15年度には4月よりスクールの機関紙「ノーサイド」の復活版を再版すべく創刊号を準備中で、ご父母方にスクールの状況報告をするのは基より、HPを活用するなど生徒募集に役立てばと期待を寄せています。

 また、スクールのコーチには花園・国立のグランド経験者から全くラグビー経験の無いコーチと千差万別で経験者もその度合いは区々です。
 経験者の多くは、スキルに関しては豊富で優れ、その指導力の抜群さは経験のないコーチには非常に学ぶ点は多い。
 しかし、時間的にその指導はスキル専門になり勝ちで子供達にラグビーを通じての人間形成面を欠落する傾向に陥りやすく、更にコーチとしてのプライドがあることから子供達の人間形成に関して機関紙「ノーサイド」の発行により間接的に多少なりとも感じ取ってもらう事を願望としています。

 最後に今後の課題として現在の一番の悩みは何と言ってもスクールの生徒不足が挙げられます。
 サッカー熱がWカップ後に幾分冷めたとは言え都内および県下の小学校に於いてサッカーボールが校庭にない学校は皆無に等しいのが現実です。
 他方ラグビーボールが校庭に転がっている現場は一度たりとも目にしたことはありません。
 この様に子供達のサッカー熱は依然として根強い現実から当スクールの生徒不足は頭痛の種です。
 2年生に至っては僅かに3名です。唯単にお母さん方の口コミに頼る受動的な事には限界があり、結果を恐れずに能動策に転じる事で一人でも二人でも増やす方針です。