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 高校委員長 坂 本  成 利

 平成14年度最初の事業としての関東大会県予選会は、参加チーム数35校(含、合同チーム6校)で開催された。ベスト4には法政二・日大・慶応義塾・桐蔭学園の各校が進出し、決勝戦は法政二と日大の対戦となった。序盤より双方譲らず激しい攻防が繰り広げられたが、結局29対29のタイスコアーで両校優勝という結果で終了した。栃木県で開催された本大会は第50回の記念大会であったが、Aブロックで出場した法政二は1回戦、茨城県代表の清真学園と対戦。高速ラグビーで競り勝ち、決勝では国学院久我山に惜敗したものの精度の高いハンドリング・ラグビーを披露してくれた。C ブロックから出場した日大は、NO8の藤本を中心にまとまりのある好チームであったが、残念ながら第4位。D・E ブロックでそれぞれ出場した桐蔭学園と慶應義塾は、実力を遺憾なく発揮して見事ブロック優勝を果した。本大会出場は果たせなかったものの今後の活躍が期待できるチームとして、県内ベスト8入りを果たした東海大相模・湘南通信・県横須賀の各校があげられる。

 国体関東ブロック大会の相手は1回戦全群馬。序盤より実力の違いを見せつけ43対7で圧勝。ブロック決勝では関東大会Aブロック優勝の国学院久我山・実力高の東京高校などを擁する強豪の全東京が相手。接戦を覚悟して挑んだが、モールを中心に自分たちのリズムでゲームを進め、終始主導権を握り31対12快勝、見事本大会出場を果たした。高知県で開催された本国体では、1回戦全愛知に31対26で快勝。続く2回戦では全京都に12対31で破れたものの、5・6位決定戦では山口を38対16で撃破し、見事5位に入賞した。日頃より献身的なコーチングを実践しているスタッフには敬意を表しつつ、更なる努力・精進を期待したい。

 10月上旬より開催された全国大会県予選会(参加40校)は、関東大会県予選会を制覇した法政二・日大を中心に展開されると思われたが、緒戦で日大が湘南工大附に敗れ波乱の幕開け。結局、決勝戦に駒を進めたのは法政二と桐蔭学園。アグレッシブに攻める法政二の前に桐蔭学園は自分たちのリズムがなかなか掴めないまま前半終了。

 後半、一進一退を繰り返す両校であったがノーサイド直前、桐蔭学園の逆転優勝を狙ったペナルティーゴールは無情にもゴールを外れその瞬間、法政二の2度目の花園出場が決まった。ノーサイド直前まで勝敗の行方がわからない両校の意地と意地とがぶつかり合った好ゲームであった。(法政二 21−20 桐蔭学園)。全国大会で法政二はBシード2回戦より出場。相手は関東大会で対戦した茨城県代表の清真学園。序盤は法政二ペース。得意のバックス展開からWTB西村が俊足を生かし、先制のトライ。しかし、ノックオンなどのミスで次第にリズムを失い、好機に確実に得点した清真学園のリード(10−12)で折り返した。後半は相手の集散が素早く有利に球出しできず苦戦。後半開始早々にターンオーバーからトライを許すなど、球際のもたつきが大量失点につながりまさかの初戦敗退に終わった。完全に力を出し切れずに終わった花園。今後の後輩の健闘に期待したい。

 新人大会は合同チーム8チームを含む45チームが参加し、熱戦が展開された。第1シード4校のうち実に3校が準々決勝で姿を消し、ベスト4に勝ち進んだのは桐蔭学園・東海大相模・県横須賀・日大。優勝したのは桐蔭学園。準決勝、対県横須賀(40対0)。決勝、対東海大相模(43対5)と抜群の強さで関東新人大会の切符を手に入れた。本大会では1回戦、山梨県代表の日川高校と対戦し24対10で快勝し。準決勝は埼玉県代表の埼工大深谷。トンガからの留学生を含む強力FWに対し、運動量のある小気味良いラグビーで終始主導権を握った好ゲームだったが、ノーサイド直前にまさかの逆転負け。3位決定戦は、茨城県代表の清真学園。準決勝で負傷者を多く出し惜敗したが、充分にチームの持ち味を出した大会だった。本年度で第3回を迎えた関東高等学校ラグビー都県対抗戦はAブロックで出場。1回戦は全千葉に57対12で快勝。ブロック決勝では全茨城に31対17と敗れたが、コーチングスタッフの手腕もさることながら、神奈川県の層の厚さを見せつけた大会でした。

 来年度の県内各大会は新人戦の覇者、桐蔭学園を中心に展開されるであろう。

 近年の生徒数減・学級減が部活動に大きな影響を与えつつある中で、そのあおりをまともに受けているラグビー競技ではありますが、今後ともさらなる強化・普及、およびラグビー人口の拡大に努めてゆきたいと思いますので関係・各位のご指導、ご鞭撻をよろしくお願いいたします。