鎌倉市ラグビーフットボール協会報告
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鎌倉市ラグビーフットボール協会
会 長  堀越  慈

 平成13年度の活動の中心は例年実施している行事(七人制大会、湘南地区ラグビースクール交流大会、社会人大会、技術指導講習会、講演会等)に加えて、ラグビー人口の減少、特にラグビースクールの対象の小学生、中学年代のプレーヤーの減少の歯止めとして、市内の小学校へタグラグビー講習会を開催することにより、少しでもラグビーに興味を持った子供達を増やし、興味を持った子供達がラグビースクールへ入校するよう働き掛けた。

 先ず鎌倉市教育委員会の小学校校長会へ目的を理解してもらい、「ラグビーは決して危ないスポーツでないこと」「どんな体型の子でもできること」「走力がない子でもできるポジションがあること」「ラグビー精神」等やスポーツを通じて人間形成に役に立つことを説明し、納得を得、希望する学校へ出向き、一応2回講習会を行い、タグラグビーのボールとタグを贈呈した。

 鎌倉市立第一小学校(小学4年生)、山崎小学校(小学5年生)、深沢小学校(小学6年生)の3校、80名、60名、120名の生徒を神奈川県ラグビーフットボール協会タグ普及指導員の鈴木インストラクターのご協力のもと7月から11月の間に実施した。接触プレーがないため、導入を上手くすると1時間くらいで要領を飲み込み、その日のうちにゲームが出来るようになり、2回目は最初からゲームが出来、あっというようなパスで抜いてゆくスタイルが出来るようになった(バスケット、サッカー、野球等の動的なスポーツ経験者がリードしていた)。また、女子の運動神経の良い子が、一早くパスプレーを覚え、タイミングの良いパスを抛っていたことが印象的であった。平成14年度も継続して実施して行く予定です。

 しかし、ラグビースクールへの入校生が増えたかというと、顕著な数字としては現れて来ていない。それは子供がラグビーをやりたいと思っても、父兄が、その子の将来(進学、スポーツで有名になるなら野球、サッカーの方が目立つし、実現性が高い=プロがある。怪我による後遺症、危険性等)を考えると賛成してもらえないことが多い。

また進学塾への参加、中学校では部活動等があり、練習に通えない。学校での指導者が少ない。「きつい、汚い、危険=3K」が先生・父兄に染み付いている。またテレビ等の放送が少ない。子供を含め、父兄のラグビーの理解度が低いことが原因しているのではないかと考える。来年度も講習会は続けるが、何らかの形の父兄への理解度を上げる事業を計画したい(父兄対象にラグビーの説明、怪我の予防策、栄養摂取等の講演会の実施、親子タグ大会等)。

 湘南地区RS交流大会(6月)も根付いてきたが、イベント性を高める工夫が必要性の検討(子供、付き添いの親への景品を提供=興味を増させる)したい。

 講演会は当協会理事の湘南鎌倉総合病院整形外科部長岩田修氏(実際に現役で活躍中)にお願いし、3回開催(5月、9月、3月)、当初は傍聴者が少なかったが次第に増えつつある。また会長自身からラグビーの良い点、日本の現状等の話も加え興味・理解度を上げさせるよう努力した。
 指導者へ技術講習会を小学生のタグ普及と並行し日本協会普及指導員石塚武生氏、永井康隆氏を招聘し1/13に開催した。指導のポイント、プレーヤーのモチベションの高揚を判りやすく指導してもらい、好評であった。

 第11回鎌倉七人制大会(2/24)を開催、高校・社会人の二ブロックで行った。高校では練習に取り入れている性か、フルラグビーからの脱却が見られ、展開プレーに進歩のあとが見られた。また、社会人では鎌倉市の高校のOBチームや鎌倉RSのOBチームの活躍が顕著となり社会人のクラブチームが勝ち残れなくなってきた。高校・RSのOBチームは大学の現役が要所に入り、スタミナ・走力が勝り、戦術・戦略面で社会人チームを圧倒していた。

 来年度は協会へ若手スタッフ参加させる準備段階として、新規企画を検討するチームを若手で構成させ、具現化へ援助する(例:HP立ち上げ、放送メディアに募集や行事の案内を載せる企画、新規事業の企画立案等)。また引き続き、ラグビー人口の増加させるための事業の展開を中心に活動したい。

以上