横浜ラグビースクール━ 平成15年度活動報告 ━

総務担当 安田 智之

 平成15年、例年通り横浜ラグビースクールは、2月から新学年新体制でスタートいたしました。
 小学6年生は中学生に混じり練習を始め、幼稚園年長組・小学生もそれぞれ上の学年として練習を開始いたしました。
 今年は指導員のレベルアップを図るため、技術委員会の主導で学年の枠を超えた指導方針の継続性の確認、ゲームプランなどについて練習の合間を見て行ってきました。
 5月には恒例となった野島公園でのBBQ大会。
 生徒・生徒父兄・指導員総勢400名の大所帯で準備は大変ですが、この日ばかりは、厳しい指導員も優しいやきそば屋のおじさんになり、おおいに親睦を深められたと思っております。
 あっと言う間に用意した肉50kgはぺろりとたいらげられ、来年は増量する予定です。
 7月は菅平合宿を三泊四日で行いました。
 今年は例年より対外試合を多く組み、中学生はジャンボリーへのエントリー以外に、高崎RS、新潟RSとの交流、小学生は日立RS、練馬RS、伊勢崎RS、新潟RS、青山学院初等部と交流いたしました。
 他県のスクールとの試合では学ぶ点も多く、生徒にとっても刺激になり有意義な交流であったと思います。
 今年は雨にたたられ、グランドの使用もままならなく、一足早い濃霧にも見舞われ、数メートル先の視界も無い状態でしたが、生徒は都会では体験できない天候に大はしゃぎでした。
 予定通りの運営が懸念されましたが、後半は持ち直し何とかスケジュールをこなせました。
 最後の夜は合宿を締めくくるキャンプファイヤーと大演芸大会です。菅平の山から降りてくる火の神さまの登場から始まり、小3〜中3を縦割りに五つのグループに分け、生徒のアイデアを出し物にします。

 今年は例年以上に内容のある凝った出し物が多く、選考に苦慮しました。
 最近の子供は私達の子供の頃と異なり、縦割りで遊ぶ事が少なく感じますが、中学3年生がリーダーシップを発揮し下級生の面倒を見て、下級生は上級生の言う事をよく聞いているのを見ると、体育会方式はやはりいい!と思うのは私だけでしょうか・・・。

 さて9月からはいよいよ県大会です。
 一年間優勝を目指して練習をしてきた成果を見せる時です。
 3年生はA・Bチーム全勝優勝、4年生は2年連続A・B両チーム全勝、5年生はAチームが3年連続全勝優勝、6年生は2位と素晴らしい結果でした。
 決して勝利至上主義ではありませんが、子供達に目標を持たせ、努力し、成功を体験させる事は、今後の彼らの人生において貴重な経験になることでしょう。
 今年は嬉しい出来事がありました。
 
大学選手権決勝の両チームに当スクールの卒業生が出場したことです。
 両名の懸命なプレーを見て、生徒は大きな目標ができ、指導員も老骨?に鞭の打ちがいができました。

 横浜ラグビースクールは来年35周年を迎えます。
 設立に携わった当時の指導員のご苦労はもとより、毎週グランドへ通った生徒、それを暖かく見守って頂いたご父兄の皆様のご協力なしには35周年を迎えることはできなかったと思います。
 昨今のサッカーブームに押され、ラグビー人口は減少していますが、神奈川県のラグビースクールが全国の模範となり、ラグビーの素晴らしさを一人でも多くの子供たちに伝えれたらと思います。