中学委員会報告
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中学委員会委員長 池田 啓彦
 平成15年度の中学委員会の活動は、第17回春季中学生大会から始まりました。
 桐蔭、慶應の2校は安定した部員数を確保した状態でシーズンを迎えることができましたが、多くのチームが卒業生の抜けた新チーム構成に部員数不足で苦慮しました。
 春の運営に関しては顧問ミーティングにおいて現状でのミスマッチ防止と普及育成を期して、慶應、桐蔭の2校を合意の上で代表と認め、秋葉台、高浜、日大、鎌倉学園、浅野、関東学院、滝の沢、公文国際学園の8校に関してはお互いにコンバインドしながらの交流大会を実施して、多くの選手に試合経験を積んでもらいました。
 直接対決で勝利した慶應を第1代表、桐蔭を第2代表として第54回関東中学生大会では、Aブロックで慶應が東京3位の成蹊にまさかの敗退をしましたが、Bブロックでは桐蔭が健闘し見事に優勝して神奈川県に秋の東日本大会2校目の枠を持ち帰ってくれました。
 2校が先行した感の春でしたが、各チームに能力の高い選手が見受けられ、春季大会前段の3月に行われたU14東日本ジュニアラグビーフェスティバルにおいて、各チームから招聘し編成した選抜チームが埼玉県熊谷ラグビー場で大暴れしてきました。

 特に選抜Aチームが埼玉選抜、秋田選抜、ほかの強豪チームを倒して無傷で優秀チームとして表彰され、その活躍を秋田県スタッフに認められて、10月5日に秋田県ラグビーフットボール協会80周年記念「わかすぎ国体」強化招待試合へ2年生選抜チームがお招きを頂きました。
 嬉しいことに秋田のご厚意により飛行機が利用できました。

 秋田県へ日帰りという大変ハードなツアーとなりましたが、秋田市八橋陸上競技場で秋田選抜を相手に、キャプテンの大型センター桐蔭、仲宗根、破壊力抜群のプロップ関東学院、明本、卓越したスタミナとスピードが武器の慶應フルバック、立之らが大活躍し、68−5で完全勝利を収めました。
 3年生主体の春の選抜チームが評価され、2年生選抜チームがそのチャンスを生かす、中学全体強化としては最高の形でのバトンタッチで高い成果を上げることができました。

 第21回秋季中学生大会では、桐蔭、慶應に加え、新入部員を迎えた関東、公文、鎌学、日大の4校が大会エントリーを果たし、活気のある秋となりました。
 結果は決勝で春と同じ顔合わせの桐蔭、慶應となり、桐蔭が春の雪辱を果たして優勝、第1代表の座を手にしました。
 11月からスタートした第23回東日本中学生大会では、桐蔭は1回戦でこの大会で初優勝を果たした東京2位、國學院久我山に惜敗し涙をのみました。
 慶應は1回戦で山梨1位・下吉田を下し準々決勝に駒を進めました。相手は東京1位、北中野。東京大会決勝で久我山に逆転勝ちした今大会注目のチームでした。
 慶應、北中野戦は壮絶な一戦となりました。前半慶應が22−5でリードして折り返し、後半ロスタイムで北中野が同点に追いつき22−22、大会規定によりトライ数4−3で北中野の勝利となりました。
 泣き崩れる慶應の選手達に会場から惜しみない拍手が送られました。

 12月に保土ヶ谷で行われた中学選抜対スクール選抜交流大会では試合経験豊富な中学選抜が初勝利を納めました。
 
こうした中学生期の総合交流は神奈川ラグビーの未来を見据える上で大変有意義な企画と言えると思います。
 垣根を越えた総合強化に向けて、同じ年代の少年の育成をスクール委員会と連携して行きたいと思います。

試合結果
第17回神奈川県中学生春季ラグビーフットボール大会
平成15年度 第21回県中学生秋季大会
平成15年度 第6回 神奈川県中学生新人大会