平成15年度最初の事業としての関東大会県予選会は参加チーム数33校（含、合同6チーム計20校）で開催されました。ベスト4には桐蔭学園・東海大相模・法政ニ・慶應義塾の各校が進出し、決勝戦は桐蔭学園と東海大相模の対戦となりました。序盤より桐蔭学園の15人一体となったランニングラグビーで攻守とも圧倒し50−0の完封勝ちで終りました。今年のチームの中では頭一つ抜け出している感がありました。敗れたとはいえ、大型の選手を揃えた東海大相模も古豪復活のきざしがみえ、今後の活躍が期待されるゲームでした。本県、県立体育センターで開催された第51回関東大会は上記4チームと順位決定戦で勝ち残ってきた県横須賀が27年ぶりに出場しました。Aブロックの桐蔭学園は1回戦、埼玉県代表の大型で強力FWを擁する正智深谷と対戦、素早い集散と低いタックルで前半は健闘したが、後半はパワーで攻めてくる相手の勢いで、徐々にねばりが衰え14−45と敗れてしまいました。Cブロック出場の東海大相模、Dブロックの法政ニ、Eブロックの慶應義塾とも1回戦で敗れたものの、3位決定戦では前日の反省を生かしすべて勝利しました。Gブロックの県横須賀は1回戦を接戦で勝ち、決勝戦も体を張ったディフェンスと接点での速さで大差で勝利しました。今大会を通じて、どのチームも豊富な運動量とスピードに乗ったパスワークを展開し、ゲームを作る集中力も加わって、内容のある試合が多く見られ、選手の真剣に取り組む姿勢はいつになっても素晴らしく、大成功のうちに閉会しました。

　国体関東ブロック大会は1回戦東京都に24−14、決定戦は千葉県に42−12で勝利し見事、本大会出場を果たしました。静岡県で開催された本国体は1回戦青森県に30−24、2回戦愛知県に12−7という接線で勝ち抜き、準決勝の相手は強豪大阪府との対戦となりました。チーム一丸となった攻撃と、組織だったディフェンスで終盤追い上げたが、14−31と今一歩及びませんでした。破れはしたが、見事第3位という立派な成績を残してくれた選手に感謝し、また日頃より献身的なコーチングを実践しているスタッフには敬意を表しつつ更なる努力、精進を期待します。

　新人大会は参加チーム37校（含、合同8チーム計27校）で開催されました。順調にシード校が勝ち上がるなか、ベスト4に進出したのは桐蔭学園、慶應義塾、県横須賀、湘南工大附でした。準決勝はモールで優位にたった桐蔭学園が33−10で慶應義塾に勝ち進み、湘南工大附対県横須賀は逆転、再逆転と大接戦の好ゲームとなりましたが、最後にトライを上げた湘南工大附が17−12で勝ち上がりました。決勝は桐蔭学園対湘南工大附という組合せとなり、前半からFW戦で優位にたった桐蔭学園が着実にモールからトライを重ね24−0で完封勝ちしました。決勝を戦った両校は関東新人大会に出場し、1 回戦群馬県代表の東農大ニに湘南工大附は45− 5 で敗れ、桐蔭学園は2 回戦で千葉県代表の流通経大柏に10− 24 で健闘むなしく敗退しました。両校とも勝てない相手ではなかっただけに、惜しいゲームを落としてしまいました。今後の精進に期待したいと思います。

　近 年の生徒数減・学級減が部活動に大きな影響を与えつつある中で、そのあおりをまともに受けているラグビー競技ではありますが、今後ともさらなる強化、普及に努めていきたいと思います。関係・各位のご指導、ご鞭撻をよろしくお願いいたします。