安全対策委員会より
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委員長 芹澤 栄
「ラグビー競技は、球技、格闘技、競走技を統合した激しいスポーツであり、他のスポーツに比べて軽度の負傷が起こることは多い。しかし、重大なものはなんとしても防がなくてはならない。(中略)世界中のラグビー関係者が願っている外傷・障害の防止ならびに減少のためには、安全対策に対する認識が不可欠である。」この一文は、日本協会が発行した「安全対策マニュアル」の前文です。
1) ラグビー精神を含めた競技規則を理解する。
2) 正しい技術指導をする。
3) ラグビーに適した身体をつくる。
4) ラグビーに適した服装で行う。
5) グランドを含めた周辺の環境を整備する。
6) プレーヤーの健康状態を把握する。
7) プレーヤーの心理状態を把握する。
8) 天候状態に合わせた活動計画・内容とする。
9) 水分補給や栄養について指導する。
となります。
 既にご承知のこととは思いますが、徹底するためには日常での注意・観察・助言などが必要となります。第二に「発生してしまった外傷・障害にどのように対処するか」ということになります。素早い適切な処置は、外傷・障害の悪化を防止し、なおかつプレーヤーが早く練習や試合に復帰できる第一のステップとなります。指導者(監督・コーチ)および関係者は、起きてしまった外傷・障害については、「ラグビー傷害ハンドブック」などを参考に、正しい知識を持ち、かつ正しい処置法を身につけておく必要があります。安全対策委員会では、毎年7月に上記内容を「メディカルサポーターおよび安全対策講習会」の中で取り上げておりますので、是非参加し、安全対策についての意識の向上に努めていただければ幸いです。安全対策を実践する指導は必ずや競技力の向上につながるものと確信いたしております。
講習会でも取り上げておりますが、IB加盟諸国では、「ラグビーは危険なスポーツ」という認識で指導がなされているようですが、日本では残念なことにこの認識が低いのではないでしょうか。傷害発生件数や重症事故件数などを見ても、明らかに「危険なスポーツ」と言わざるを得ないと思います。加盟各チームの責任者には改めて「ラグビーは危険なスポーツである。」と言う認識を持ち、指導に当っていただきたいと思います。☆参考までにラグビーでいう「重症の定義」とは

1) 24時間以上の意識障害
2) 四肢の麻痺
3) 死亡
報告義務有り・・・・直ちに
(書類は3日以内)※脳震盪も報告義務有り

ラグビーの安全対策を考えるうえで重要なのは、まず第一に外傷・障害の予防です。そのためには、